残業しない前提で育休からの復帰を望んでいる従業員への対応
◯事案の概要
残業しない前提で育休からの復帰を望んでいる従業員がいるものの希望に添うことは難しいため法的な判断を知りたい
◯相談内容
育児・介護休業法における所定外労働等の制限について、「事業の正常な運営を妨げる場合を除き」という記載がありますが、これを争点に揉めているクリニックがあります。
脳神経外科でMRIを撮っている従業員が、残業をしたくないという前提で育児からの復帰を望んでいるのですが、脳疾患などの急患でMRIを撮ることも多くあり、一刻を争うような患者さんが来られると残業をせざるを得ません。
それが、「事業の正常な運営を妨げる場合」と考えられるのですが、育休復帰の社員さんには酷だとも思っています。
また、夕方からの時間帯なので、その時間帯だけ勤務してくれるレントゲン技師の採用が非常に困難を極めている状況もあります。
法的な判断としてはいかがなものでしょうか。