メールをすべて削除した社員に対する損害賠償請求

◯事案の概要

更新作業の関係でパソコン開くためのパスワードを教えるように社員に連絡したが、開示せずに自ら操作をして更新作業を実施。その後確認したところ、メールの送受信履歴が全て削除されていた

◯相談内容

お客様のところで、次のような事がありました。

・A社員使用の会社パソコンの更新作業の関係でパソコン開くためのパスワードを教えるよう連絡するも、開示されず
・突然会社に来てパソコンを自ら操作をして更新作業を実施、途中トイレに閉じこもるなど不穏な動きがある
・他の社員にて監視出来ず、作業終了後A社員は帰宅

その後、パソコンを確認すると、Outlookメールの送受信履歴が全て削除されカラッポの状態になってしまっていることが発覚しました。送受信履歴の中には、得意先や仕入れ先とのやり取りがあった可能性があり、業務に支障を来たす状況が発生しております。

念のため、A社員にはメールにてデータを削除したか確認を送付ましたが、回答はありません。本人は鬱傾向があるようで、その症状から先述のような行動があるのでは、と会社の方からの弁です。

ご相談は、損害賠償請求を従業員にした場合、多くても1/4とよく目にしますが、どちらかというと本人がわざと起こしたものでないもの、という意味合いで捉えていますが、今回は本当にこの社員がわざとやった場合でも、損害賠償額は多くても1/4程度と考えるべきでしょうか。

◯菰田弁護士の回答

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について