◯事案の概要

とある店舗のグーグル口コミ欄に、勤務するスタッフが不倫しているという書き込みがされた。内部の書き込みのようなので、当該書き込み者を特定し、損害賠償を請求したい

◯相談内容

ネットの書き込みによる損害賠償に関して相談させてください。

とある店舗のグーグル口コミ欄に、勤務するスタッフが不倫しているという書き込みがされています。内部の方による書き込みと予想されます。

以前は不倫の事実があったようですが、現在は解消されています。そのため、被害者は当該書き込み者を特定し、損害賠償を請求したいという意向です。

実際に法的な手続きをとった場合は、以下のような認識でよろしいでしょうか。

①まず発信者のIPアドレスの特定のために、管轄は民事訴訟法の規定により、A地裁に発信者情報開示仮処分申請。決定してから特定できるまでの期間は半年以上、供託金は３０万円以上、弁護士報酬３０万円以上

②特定後に損害賠償を請求する場合は、弁護士費用による代理請求で弁護士報酬２０万円以上、訴訟に発展した場合は、別で３０万円以上

③発信者が事実を認めても、損害賠償請求できる金額は５０万円前後

しかし、現実問題として、かなり費用がかさむので、まずはグーグルに削除要請して、今後の書き込み対策としては、店舗内で発信者を特定するという姿勢を全体アナウンス、という対応しかないと思っております。

◯菰田弁護士の回答