吸収合併される会社に所属する従業員の労働条件について

◯事案の概要

A社の関連会社B社を吸収合併することになった。吸収合併の場合、B社の従業員の現在の労働条件は引き継ぐという認識で良いか

◯相談内容

吸収合併される会社に所属する従業員の労働条件についてお尋ねします。

A社の関連会社B社を吸収合併することになりました。

①吸収合併の場合、B社の従業員の現在の労働条件は引き継ぐと認識しておりますが、間違いないでしょうか?

その場合、B社に定年再雇用されている従業員(嘱託と呼んでいます)が1名います。その方はA社に吸収合併された後も、引き続き定年再雇用(嘱託)としてB社当時の契約期間(原則、毎年3月~2月まで)を引き継ぐことで問題ないでしょうか? 

一見、B社では来年4月1日からの有期契約のようにも思いますが、同じ有期契約であっても、定年再雇用の方が65歳以上雇用の努力義務化など有利でないかと思います。(経営者はA社もB社も同じ方のため現在の労働条件を維持したいという考えです)

また、A社とB社の就業規則が微妙に異なっており、両社とも当分、就業規則を改定していなかったため、その間の法改正にも対応していません。

そのため吸収合併をする機会にA社の就業規則を改定し、B社と給与、労働時間等異なる部分を修正し、あわせて法改正に対応した内容で受け入れる準備をしていますが、仕事内容、労働時間、勤務場所、給与待遇は現在とまったく同じであるため、

②このたび変更する就業規則の改定内容を従業員に見ていただき、一人ひとり同意を得る形でよろしいでしょうか?

◯菰田弁護士の回答

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