失踪宣告が出るまでの債務の返済について

◯事案の概要

ある人が多額の借金を抱えたまま行方不明になった。生死が不明なため失踪宣告まで7年かかることになるが、その間に住宅ローンの返済やクレジットの返済をどうするべきか

◯相談内容

Aさんが、家族を置いて数ヶ月前に行方不明になりました。携帯の位置情報で行動を確認すると、ある地点で途切れています。

警察に連絡し、その周辺を陸とヘリで捜索したものの、そのあたりには何も発見されません。はっきりとわかりませんが、調べるとAさんが1千万近くお金を借りており、そのことと関係があるかもしれないとのことです。

このまま行くと失踪宣告まで7年掛かるのですが、それまでに以下の件があるので、何とかしたいそうです。

住宅ローンの返済が20年ほど残っている
先ほどのいくつかの会社のクレジットの返済がある

①住宅ローンについては、このままでは団信保険も使えない

建物についても、借り入れた本人でないと減額もできないといわれたようです。ローンや地代は払っておいた方がよいでしょうか。

②クレジット各社の返済について

払い続けるのはかなり困難な額なので、当面、無視しておいてよいか。現在するべきことはあるか

③生保に入っているが、この状況では支払いが難しい

④Aさんが代表理事として小規模の一般社団を作っており、ホームページ作成業者と契約していました。理事には家族も入っています。まだ2年ほど契約が残っているので、その分の利用料を払ってほしいと言っているようです。

契約書を探してもらいましたが、見当たりません。そこで、とりあえず契約解除の内容証明を、理事の家族の名義で業者に送って、解約の意思だけは明確にしておいた方が良いかとも思います。

この最終の解決法として、どのようにすべきでしょうか?

◯菰田弁護士の回答

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