◯事案の概要

遺産承継業務の委任契約書を相続人３名と締結するが、一つの契約書ではなく相続人毎に契約書を作成して署名捺印をもらいたい

◯相談内容

遺産承継業務の委任契約書の形式についてご相談です。

遺産承継業務の委任契約を、相続人３名と私の間で締結します。相続人３名が全国各地に住んでいるので、一つの契約書ではなく、相続人毎に契約書を作成して署名捺印をもらおうと思っています。

下記のような形式で有効と考えていますが、いかがでしょうか？最後の署名捺印の部分だけを変えて、甲山次郎で１通、甲山三郎で１通作成するつもりです。

委任者が複数といっても、甲山太郎と私の契約、甲山次郎と私の契約、甲山三郎と私の契約でそれぞれ別の契約なので有効だと考えています。

第２条ただし書きのように「甲が複数いる場合は、そのうちの一人にすることで足りる。」というような条項を入れたいので、当事者の表示欄でいづれも同じく（甲）と記載しています。もっと簡潔な書き方・形式があればご指摘ください。

【遺産承継業務委任契約書】

当事者の表示

委任者（甲）
住所　A県某町１番１号
氏名　甲山太郎

委任者（甲）
住所　B都某町１番２号
氏名　甲山次郎

委任者（甲）
住所　C市某町１番３号
氏名　甲山三郎

受任者（乙）
事務所所在地　
司法書士名

〈本文省略〉

以上、本契約を証するため、本契約書を作成し、甲、乙が各自署名捺印する。

日付

委任者（甲）
住所　
氏名　甲山太郎（または甲山次郎、甲山三郎）　【署名】　【捺印】

受任者（乙）
事務所　
司法書士　【署名】　【捺印】

◯菰田弁護士の回答