社有車が接触事故を起こしたが、自賠責保険が切れていた

◯事案の概要

社有車が接触事故を起こしたが、自賠責保険が切れており、保険での賠償が難しい。この状況で相手方と交渉を進めるには、弁護士を間に入れた方が良いか

◯相談内容

交通事故に関するご相談です。
顧問先の自社名義の車がタクシーと接触事故を起こしました。廃車にしようと車屋さんに持って行ったところ、事故の数日前に自賠責保険が切れていることが分かりました。

社長は自賠責保険で相手への賠償をしようと考えていましたが、それができないことになりました。任意の自動車保険に入っているので保険会社に事故の経緯などを話したところ、自賠責保険に加入していることが前提での任意保険なので何もできないというような回答だったそうです。

社長が困っているのは、現時点で相手との交渉をどのように進めたらいいのかということです。ちなみに、車を運転していた者(取締役)がタクシーに乗っていた人に連絡をしたそうなのですが、話をした感触はよくなかったそうです。また、タクシーに乗っていた人は何かしらのケガなどがあるようです。

自動車保険をかけている保険会社は何もしてくれませんから、社長などの会社の責任ある立場の人が相手とやりとりをするしかないと考えています。やりとりの方法としては、社長が直接連絡をして相手の状況などを聞くのが相手へのお詫びの気持ちが直に伝わっていいのではないかと思うのですが、立場が弱いため交渉に不安があります。よって、弁護士などの代理人が間に入ってやりとりをする方法がいいと考えます。

自賠責保険が切れていて入っていなかったという事実は相手には伝えなくていいと思っています。こちらの不手際につけこまれて通常ではない賠償金額を吹っ掛けられる可能性があるからです。

社長は事故を起こしたことで精神的に不安定なので、弁護士が代わりに対応しますというような形がいいと思うのですが、いかがでしょうか?

◯菰田弁護士の回答

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