定年退職後の有期労働契約を会社が拒否することについて

◯事案の概要

定年退職後の社員に対して、希望者を有期契約で継続雇用する制度をとっている会社があるが、現在62歳のパート社員に対して、有期労働契約の更新を拒否したい

◯相談内容

顧問先の食品製造業及び小売業を行っている会社から、対象となる労働者を次の契約締結で最後の更新として、以降更新しないようにしたいが、留意点はどのような点があるか?という相談を受けました。状況は次の通りです。

①会社は60歳を定年とし、65歳まで希望者を継続雇用制度で1年単位の有期契約で継続雇用する。
②今回対象となる労働者は、勤続10年程度のパート社員で、年齢は62歳。今までに契約更新を複数回繰り返している。特に大きな問題がある社員ではない。今までに契約更新を複数回繰り返している。

更新しない事自体に違法性はないが、契約更新をしない根拠が就業規則に明記しているような「業務に堪えられない」や「事業の運営上やむを得ない事由により社員の減員が必要になった」に該当しないので、対象労働者に納得が得られるかは難しいと考えています。

また、更新しないことについて、製造部門の方針について説明をして、理解していただいた上で今回締結する労働契約に「更新をしない」を明記しておく必要が半年後のリスクを下げることになると考えています。

以上のような回答を考えておりますが、方向性の修正や見落としなどありましたら、ご教授いただければ幸いです。

◯菰田弁護士の回答

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