数年前の事故を労災だとして補償を要求する従業員への対応
◯事案の概要
数年前の事故を労災だとして補償を要求する従業員に、どう対応すればよいか
◯相談内容
運送会社の従業員についての相談です。4年前に荷物の積み込みの際に腰を痛めたそうです。当時、会社は病院へ行けと指示したのに受診せず、数日間休んだあと復帰しました。その後2年以上経過してから、あれは労災事故だったので補償をしろと言ってきました。
これをきっかけに、他にも言った言わないレベルの水掛け論の要求をしてくるようになりました。社長はA氏の対応に精神的に参ってしまっています。私は対応策として以下のように考えていますが、いかがでしょうか?
・今後の話し合いについては、口頭だと水掛け論になり後々疑義が生じるので、主張は全て書面にする。それに対する返答も顧問社労士・顧問弁護士と協議の上、書面でする。その書面のやり取りも受領印を取るなどして「もらっていない」と言わせないようにする。
・4年前の労災に関しては時効であり、そもそも病院に行っておらず、数日の休業なので労災給付の対象ではない。後遺障害と主張するなら4年前の腰痛が原因だと証明できる医学的根拠を示すように伝える。