契約終了で合意していた社員が無期転換を希望してきた

◯事案の概要

契約終了で合意していた社員が無期転換を希望してきたが無期転換の特例がないため適切な対応について知りたい

◯相談内容

高齢者の無期転換ルールについて質問です。

60歳定年後に1年契約で更新してきた社員がおりまして、今は6回目の契約中です。今回で終わりにしようと会社は考えていて、実際にそれで合意をしていたらしいのですが(その際に確認書面などは取っていなかったようです)、突然無期転換を希望されました。多分誰かに入れ知恵をされたのではないか?と会社の方は言っています。

定年退職者の無期転換拒否の特例は取っていなかったようです。

来週訪問するので、詳しい話は聞けていませんが、働きぶりを見ても、勤務態度を見ても、決して良い社員ではなかったようです。この問題に関して、選択肢を考えました。

①最初に口頭で退職合意をしていたことを主張して今回の満了日で終わらせる。
②無期転換は、現在の有期雇用が終了してからスタートとなりますので、今回の有期雇用の終了日で終わらせる。
③無期雇用に移る際に、これまでとは違った役割などを与えることによって、賃金の引き下げなどを提案する。

労働契約法の趣旨からして、①と②は難しいだろうと私は思います。現実的には③の可能性を探りながら(最悪労働条件を変えられなくても)無期雇用に移る際に、しっかりと今後の働きぶりの期待値を示して、期待に応えられなかった場合の退職勧奨を軽く匂わせつつ、半年程度のスパンで様子を見て、改善が見られないようだったら退職勧奨に持っていくという流れになるかと思います。菰田先生でしたら、どういった提案をされますか?

◯菰田弁護士の回答

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