顧客から損害賠償請求を訴えられて破産の見込みのある法人で、社員が退職する際の手続きについて

◯事案の概要

数年前に社員が詐欺をおこない、顧客から損害賠償請求を訴えられて破産の見込みの法人がある。現在いる社員は会社が裁判中であることを知っている

◯相談内容

損害賠償請求をうけ破産の見込みの法人より相談をうけております。裁判がらみの経験がないため、抽象的にはなってしまいますが、以下ご助言いただけましたらと思います。

【事例】
・数年前に社員が詐欺をおこない、顧客から損害賠償請求を訴えられている。現在高裁で裁判中。
・和解の話をしているが折り合いがつかない。請求を払いきれないので破産するかどうかの見込み
・現在いる社員は会社が裁判中であることを知っており、「次があれば探しておいてほしい」と伝えている。

【相談】
今後の流れとして、
・社員に退職してもらおうと考える場合、退職勧奨になるかと思うので、会社都合の退職であること、債権債務がないことの退職合意書を作成のうえ、「○月末で退職してくれないか」と告知し合意書を作成しておく。
・退職勧奨による会社都合の離職手続きをおこなう
・会社の清算手続き完了後、社会保険、労働保険の廃止手続きをおこなう

と考えておりますが、弁護士の立場としてこの流れで問題を感じますでしょうか。

社長に社員の反応を聞いたところ、以前から裁判の話もして転職先探してと話もしているので、いついつまでに退職してほしいと伝えたらそのまま退職すると思いますが、とのことでした。

これまで会社を清算するうえで社員が退職する事案について、注意点等ございましたらご助言いただけますと幸いです。

◯菰田弁護士の回答

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