◯事案の概要

社内でセクハラを受けた被害者の配偶者から、会社の社長と加害者の方に会いたいと求められている

◯相談内容

社内でセクハラを受けた被害者の女性から、一身上の都合による退職願が出されましたので、そのように処理しました。また、加害者の管理者が退職する旨申し出てきました。

加害者の方が退職する旨を被害者の方に伝えたところ、被害者の旦那様が会社の社長と加害者の方に会いたいと言ってきたようです。

先方は旦那様が来る予定です。被害者の方は加害者の方と会いたくないので来ません。多分旦那様がお一人で来ると思いますが、確信は持てません。こちらは、社長と役職者、加害者の方と３名で会う予定です。

加害者の方も同席するのは先方の要望です。最初は加害者の方の同席までは求められないと思っていたので、社長には以下のようなアドバイスを送っていました。

①相手の了承を得たうえで録音をさせてもらう
②相手も録音しているかもしれないので、迂闊にセクハラを完全に認めて謝罪をするような行為や、慰謝料を支払うなどといったことをこちらから言わないように
③あくまでも相手の出方を探りながら（相手の要求を探りながら）当社の顧問社労士や顧問弁護士に相談の上改めて返事をすると言って帰ってもらうように

ただ、加害者の方の同席まで求められたということで、それなりの対応を考える必要があると思いました。

そこで2点ほど質問させてください。

①こちらが３名いると、相手に威圧感を与えてしまうかと社長は心配しています。社長と加害者の２人が良いでしょうか。

②社長や部長はある程度落ち着いて対応できると思いますが（余計な事は言わないように気を付けてもらえると思いますが）加害者の方が何を言い出すか心配です。

もしかして、被害者の方の旦那様以外に代理人的な方が入ってきて、加害者の方を攻め立てたりしたら、余計な事を言ってしまうかも。加害者の方に事前にどの様なアドバイスを送れば良いでしょうか。

※加害者の方に全く発言させずに、ずっと黙っておくようにというのも現実的には難しいだろうと思いますし、かと言って、一方的に謝罪をさせるのもどうかと思います。

◯菰田弁護士の回答