業績悪化で閉店、余剰人員を整理解雇する

◯事案の概要

小売業を営むX社が営業赤字を3期続けており、大型基幹店の閉店をした場合、余剰人員が生まれる。整理解雇の4要素について相談したい

◯相談内容

小売業を営むX社があります。当該会社は毎年5千万円程度の営業赤字を3期続けており、大型基幹店の閉店を余儀なくされています。

理由は不採算店であることが一番ですが、キャリアからランク付けされて5段階で1を3四半期とれば、撤退をせまられる仕組みがあります。当該大型店舗を閉店すると少なくとも15名が余剰人員です。

金融機関は厳しい姿勢ではあるのですが、X社はY社の100%子会社で、親会社のY社は業績は不明ですが、担保価値のある一定の固定資産を持っているようです。また、Y社からX社へ1億円以上の貸付金があります。

整理解雇の4要素である、

①経営上の必要性はX社とY社は一体のものとして判断されますか?
②解雇回避努力として、本人が承諾するか否かは別として、親会社への転籍等の打診は求められるでしょうか
③余剰となる16名はたまたま閉店する店舗に勤務していたにすぎないので、他、同一地区に同様の店舗がある以上、人選の合理性が問題となると思われます。情報が少なくて恐縮ですが、整理解雇が有効となるべく取り組むにはどのような具体的要件をクリアする必要があるでしょうか。

◯菰田弁護士の回答

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