未払い残業代債務の放棄についての念書はどこまで法的効力があるのか
◯事案の概要
未払い残業代債務の放棄についての念書はどこまで法的効力があるのか
◯相談内容
退職金の未払いの件ですが、ある会社では、退職された従業員に必ず署名捺印のある「念書」をもらっています。
念書の中には情報漏洩をしない等のことが書かれているのですが、その中に「貴社に対し、一切の債権債務がないことを確認し、貴社のに対し、訴訟上・訴訟外の請求を行わないことを確認します」という文言が入っています。
実際に残業代の未払いをしたときなどに、私もクライアント先に債権債務がないことの同意書を書いてもらっていますが、これって実際のところ、どこまで効力をもつものなのでしょうか?
私の解釈では、実際のところ法的にはそこまでの効力をもたないのではないかと思っているのですが…。