相続財産を基礎控除内に収めるために自治体に一部寄附することについて
◯事案の概要
法定相続人が5人(基礎控除が6,000万円)相続財産が6800万円のケースにおいて、相続財産を基礎控除内に収めるために800万円を自治体に寄付することにした
◯相談内容
相続税について相談です。
法定相続人が5名ですので、基礎控除が6,000万円の場合です。相続財産が6800万円ほどになりそうです。
そこで相続人の間で話し合い、「800万円を自治体に寄付することで相続財産が基礎控除内に収まるから、相続税は納付しなくてよい」という話でまとまったというケースがあるのですが、それで正しいでしょうか?
元々、「1,000万円を市に寄付する」という遺言がありました。しかし、相続人で話し合って、「1,000万円は多すぎる。800万円にすれば相続税がかからなくなるからちょうどいい。800万円を寄付するようにしよう」という結論になったそうです。
寄付した分が非課税になるというのは分かったのですが、寄付によって相続財産を減少させることで相続税の課税対象から外れる、ということがあるのか、よく分からなくなりました。
それがありなら、相続税がかかるかかからないかのラインの人たちの抜け道になってしまいそうです。教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。