◯事案の概要

実際に働いている時間ではなく現場工事の時間を労働時間に換算している建設業者があり、改善提案をしても「他の会社も同じだから」といって効果がない

◯相談内容

公共工事主体の建設業者の労務管理についてです。

これまでの業務について伺うと、【会社に集合→現場へ建設機械を載せて移動→現場工事→会社へ戻る→報告書等の書類作成】という流れで、労働時間に換算すると12時間超は労働していることになります。

お恥ずかしながら、こちら近辺の業者さんは、現場工事の時間くらいを労働時間にしていて、あとはサービス残業または低額の固定残業でごまかしている所が未だに多いようです。（改善提案をしても、他の会社も給料を払っていないという意見が多く、実際に他の顧問先でも同様です）

適正に残業代を払ってもらうとなると、現地集合現地解散、それができない人が、朝出社と共に打刻で適正に労働時間を集計。また、給料単価を下げてしまうくらいしか改善案が出ません。利益も非常に薄いです。

もちろん、単価のよい仕事を取ってくる、民間工事に着手するなどの企業努力はしていますが、残業代支払いに追いついていないのが実情です。

先生でしたら、どのようなご提案をされるのか、ご教示頂けましたら幸いです。

◯菰田弁護士の回答