賞与は利益配分であると明示し、利益が出ないときには賞与の支給もなしにすることに問題があるか
◯事案の概要
賞与は利益配分であると賃金規程等で明確にし、利益が出なかった場合には「賞与の支給ナシ」とすることに問題はあるか
◯相談内容
企業における従業員に対する賞与の支給についてご指導いただきたいと思います。
基本的に賞与は各決算期の利益配分であり、支給規模やどの従業員にどの程度の額を支給するかという点については、使用者の幅広い裁量が認められているとされています。
(多くの中小企業では、人事・評価制度もなく、支給する場合も使用者の主観・直感的に支給額が決められているケースが多く、この点は今後問題になる可能性があり、対応が必要であると思います。)
会社のスタンスとして、賞与については利益配分である旨を賃金規程等で明確にしていて、利益がでなかった場合には「賞与の支給ナシ」とすることに問題はありますでしょうか。
私としては、賃金規程等に賞与は、
・利益配分であること
・会社業績によっては支給しないことがある
といった事項が明確に定められていれば、支給ナシとすることも問題はないかと思います。
なお、これとは対照的に社歴の古い会社であれば、「賞与は夏冬各2ヶ月分支給する」などと規定等に定めている例があり、こうなると賃金の後払い的性格があるとみなされる余地があるため、「全額不支給」とすることは難しいと思います。
また、前者(利益配分賞与の場合)について、全員不支給または一部社員のみ少額支給となった場合、会社の財務状況などは社員に対して、説明する必要があるものでしょうか。合わせてご教示いただきたくお願い申し上げます。
