元請会社が下請会社に対して賃金台帳の提出を求めることは違法か

◯事案の概要

建設業の元請会社が下請会社に対して賃金台帳の提出を求めているが、下請会社より「個人情報を要求するのは違法ではないか」との指摘があった

◯相談内容

クライアント(建設業元請。以下A社という)から下記の事情に基づいて、質問がありました。

A社は毎月の下請出来高支払い時に、下請会社に賃金台帳の提出を求めています。賃金台帳の提出を求めている理由は、過去に下請会社の倒産トラブルがあり、A社出来高(支払い)が下請会社の作業員等へ渡っていなかったという案件があったためとのことです。これは建設業法第41条第2項関連の事案のようです。

最終的にA社が支払義務を負ったか否かは確認できていないとのことですが、下請会社に対して、作業員等に確実に支払を行っているかの確認作業のために賃金台帳の提出を求めているとのことです。

ところが最近、下請会社より「個人情報を要求するのは違法ではないか」との指摘がA社にありました。そこで、上記賃金台帳の提出が個人情報保護法上問題になるかを確認させていただきたくご相談致しました。

私の考えですが、まず、賃金台帳自体は個人情報に該当すると考えます。次に、建設業法第41条第2項があるため、元請には下請会社の賃金支払状況について把握する必要性が高いように思います。そのため、下請会社が出来高を従業員に支払っているかを確認する目的で賃金台帳の提出を求めることは、正当性はあるように思います。

◯菰田弁護士の回答

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について