夫名義の自宅を夫が売却することを妻が阻止できるか
◯事案の概要
夫婦関係が破綻し、5年以上別居している夫婦がいる。夫名義の自宅には妻が住み続けているが、夫が自宅を売却するのではないかと心配している。自宅を売却されないためになにかできることがあるか
◯相談内容
離婚案件での相談です。
ご主人が家を出て5年以上別居しているご夫婦です。ご主人の浮気と浪費癖のために夫婦関係は破綻しておりますが、奥様は子供が結婚するまでは表面上は夫婦でいようと考えて離婚されていませんでした。
ご夫婦は長年共働きでしたが、ご主人は突然に会社を退職し商売を始められました。退職後は給料を家に入れず、退職金も奥様に渡さずに出て行かれています。奥様は仕事をされており子供は成人していたので、慰謝料は強く求めず夫名義の自宅に住み続ければよいと考えられていました。
この度ご主人が突然に自宅の住宅ローンの借り換えのために、奥様に預けていた実印と自宅の図面を要求されてきました。借り換えでは図面は必要ないので、ご主人が勝手に自宅を売却するのではないかと心配されています。
奥様は財産的価値の観点だけでなく、子供たちが帰ってこれる家を守るためにどうしても家だけは譲りたくないと考えられています。そこで、ご主人に勝手に自宅を売却されないためにはどうすればよいか相談されてきました。
私としては個人的に以下のような対策を考えおります。
- 法的対策として離婚調整を申し出ると同時に保全仮処分を行い登記する
- 子供だましですが、奥様の旧姓の表札を掲げて内覧者に特殊事情があると思わせる
奥様は、勝手に売却されても居住権を主張して住み続けられると別の弁護士から説明を受けられているようです。しかし私は居住権は内縁の夫と死別した場合などに適用されて、離婚時は適用はないと解釈しております。
このような場合どのような対策が効果的でしょうか?
