講師派遣のための最適な契約方法
◯事案の概要
A店に対し、B社から「A店が業務委託している講師をC社に派遣してほしい」と求められた。しかし、B社の要望としてB社が講師と業務委託契約を交わしたいとのことである。
そこで、A店としては、A店からC社へ送りこむ形を取りたい、もしくは、B社の顔を立てつつ自店の上記リスクを軽減できる契約方式にしたいが、どのような方法が考えられるか
◯相談内容
個人事業の英会話教室(A店)からの相談です。このA店では、外国人や日本人ら数人と、自社(自店舗)教室の英会話講師として業務委託契約を結んでいます。
今回、A店とお付き合いのある某留学センター(B社)から英会話講師を派遣してほしいという依頼がありました。依頼内容は、B社の取引先であるビジネススクール(C社)にビジネス英会話の講師として、A所属の講師XとYを派遣してほしいというものです。
しかし、契約の形態は、B社がX、Yと業務委託契約を結びC社へ送りこむという形態にしたいというリクエストです。
この場合、A店からすると利益は小さく(何らかの形で手数料をB社からもらう形)、またXとYをそのままB社に持っていかれるリスク(自分の教室で講師として育ててきたのに、そのノウハウを持っていかれるというリスク)もあります。
なんとかA店からC社へ送りこむ形を取りたい、もしくは、B社の顔を立てつつ自店の上記リスクを軽減できる契約方式にしたいと考えています。ヒアリングを重ねると、AとしてはBとのお付き合いもあるので、何らかの形でBを絡めてCへ講師を派遣することができればという思いはあるようです。どのような方法が考えられるでしょうか?
A店とB社の関係ですが、留学したいというA店の生徒さんがA店で英語を学び、その流れで留学のあっせん先として、A店がそれらの生徒にB社を紹介するという関係性です。
私の考えですが、A店はX、Yと雇用契約ではなく業務委託契約である以上、XとYが仮にB社と契約を結んだとしたとしても、ある程度はしょうがない面があると考えます。ただ、A店とX、Yとの業務委託契約に、兼業禁止や同業他社での契約禁止などを含めることはできるかもしれないとも考えています。
その上で、「そのような契約を講師と結んでいるので、C社と直接契約を結ばせてほしい。その代わり紹介料などを払う」とB社に伝える。または、A店がB社と顧問のような形で契約を結び、X、YがC社へ講師として出向いている間は継続して顧問料をもらうという方法を考えています。
